主人公・桐嶋 透(きりしまとおる)は、故郷への帰省を望んでいなかった。
フリーターとして都市に留まり続けたのは、あの村から遠ざかるためだった。
しかし記録的な豪雨が近江川を氾濫させたとき、
透は家族の安否を確かめるため、十年ぶりに「近江川」へと足を踏み入れた。


増水が引いた川底から、夥しい数の死体が浮かび上がった。
男も女も、老いも若きも - すべてが、手首のない死体だった。
切断面は年代ごとにまちまちで、最も古いものは数十年前のものと推測された。
その日の夕刻、村の唯一の出口であるトンネルが豪雨の影響で崩落する。
外部との連絡は途絶え、透は、逃げ場のない村に、閉じ込められた。


あなたは、以下の掟を守りながら、近江川の謎を追うことになります。
崩落の翌晩から、村の何かが変わり始めます。
何もない場所で肩を掴まれる。誰もいない畦道で足首を握られる。
深夜の田んぼ道に、凶器を携えた白装束の女が立っている…
村人が一人、また一人と変死を遂げていくなか、
「あなた」もまた、近江川に古くから根付いた
因習に巻き込まれていくことになります。



川底から引き揚げられた遺体の傍らに、古いコンパスが落ちていました。
「月明りのコンパス」と呼ばれるそれは、「手首」のない
幽霊たちの場所を静かに指し示します。
彼らの声に、耳を傾けてみてください。
あなたの選択次第で、結末は変わるかもしれません。


みんなどこにいるの?ここは暗くて、ひとりぼっちです。
おかあさん、おとうさん、はやく、みつけてください。








この村には、ずっと前から何かがあります。
川が氾濫するよりも前から。遺体が引き揚げられるよりも前から。
近江川には、誰も掘り返してはならないものが、深く沈んでいます。
どうか願わくば - あなたがその「真実」に、辿り着かんことを。
近江川のほとりに、人が集まっています。
開発の記録、解禁される情報、仲間たちの声。
コミュニティは、すでに川の底で蠢きはじめています。
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